この記事の対象者
・楽天グループの株主優待をもらう人
・スマホが一台しかなく、現在の回線・電話番号を廃止にしたいわけではないが、優待SIMを有効活用したい人
最初に結論
現在のスマホがよほど古いものでなければ(2018年以降発売のスマホであればだいたい大丈夫)、eSIMもしくはpSIMをもらってデュアルSIMにすることで、モバイル通信は優待SIMで通話はもともとのSIMで、と1台のスマホで使い分けれる。そして通信費を抑えられる。
楽天グループ株主優待
先日、楽天グループの株主優待が届きました。その内容は「楽天モバイル特別優待【音声+データ30GB/月】プラン1年間無料」というものです。
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実は前年までは楽天キャッシュのプレゼントだったので、てっきり今回も同じだと思っており届いた時には驚きました(笑)
それはさておき、楽天回線が1年間無料なのは嬉しい!!!!
優待SIMはMNPできるのか
しかし、よく考えると私は現在すでに楽天モバイルを使用しており、この場合どうなるの?と疑問に思いました。
現在のSIMを解約して優待SIMに電話番号を引き継ぐことができるのであれば、単純に1年間通信費が浮くわけなので嬉しいのですが、もし引き継ぐことができないのであれば電話番号が変わるのは困るため、結局現在の回線も契約し続ける必要があり、あまり意味がありません…
そこで、楽天株主優待専用ダイヤルに問い合わせてみました!
その結果分かったことは、
・優待SIMの電話番号は楽天側で割り振るため、現在の番号をMNP(引き継ぐ)ことなどはできない。
これには残念でした…。つまり完全に新しいもう1つの回線が手に入るということですので、スマホ2台目を用意できる人、もしくは電話番号が変わっても良い人にとってはありがたいですが、私には当てはまりません。
半分諦めながら、活用方法を模索していると1つの選択肢が見つかりました!!
私の優待活用方法
それは、デュアルSIMを利用するという方法です。
デュアルSIM
これを利用すれば優待を有効活用できると思いました!
楽天モバイル2つのデュアルSIMにして、もともとの回線は電話用、優待回線はモバイル通信用にすれば、もともとの回線のデータ利用量を抑えられ、なおかつ電話番号も引き続き利用可能となります。私は「Rakuten最強プラン」を利用しておりますが、基本的には10GB以上は毎月使うため1,980円/月(税抜)かかっていましたが、モバイル通信を無料の優待回線に任せたら現在の回線は確実に月3GB内に収まるため980円/月(税抜)になり節約できます(※2024年3月時点料金)。そして、優待SIMは利用期間終了後に自動解約されるとのことなので、特に面倒な作業も発生せずに楽です。
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デュアルSIMは利用可能なのか
しかし、そもそも現在使用中のスマホはデュアルSIMを使うことが可能なのかといった疑問があります。私のスマホにSIMカード2枚は入りそうにありません。そこで色々調べてみると、最近はeSIMというスマホ本体内蔵型のSIMカードが利用可能な端末が増えており、それを利用することでデュアルSIM(SIMカード2枚搭載)が可能な場合が多いようです。
SIMカードの種類(pSIMとeSIM)
では、pSIMとeSIMの違いを見ていきます。
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デュアルSIMにするために
「eSIM」を利用するとデュアルSIMが可能とはどういうことか解説していきます。
デュアルSIM(2回線使用)のためには、スマホがSIMカードを2つ読み込めないといけません。しかし、多くのスマートフォンはSIMカード(pSIM)を1つしか挿入できない設計になっています。(中国向けのiPhoneなど一部製品はpSIMを2つ差すことのできる設計らしいですが。)
しかし、eSIMの登場により
・eSIM+pSIM(eSIM対応のスマホでもpSIM挿入が廃止になったわけではない)
・eSIM+eSIM(eSIM対応でも機種によってはできない場合も、詳細は次項にて)
といった組み合わせで、「SIMカード2つの読み込み=2回線使用」が可能になります。
※eSIMによっては1つの回線しか利用できないものもあり、「eSIM+eSIM」ができない場合があるのでその時は「eSIM+pSIM」の方式をとる必要があります。(回線自体は2つ登録できるのですが、同時利用ができないため片方通信中であるともう片方での着信には気づかないといったことが起こってしまうということです。)
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デュアルSIMが可能な機種
では、どういった機種がデュアルSIM対応なのでしょうか。つまりは、どの機種ならeSIMを内蔵しているのかといったことになります。
以下では、iPhoneにおけるデュアルSIM対応状況を表にしております。
Androidを使用中の方々は、Webで「○○(機種名) デュアルSIM」といった形で検索するとヒットするので、申し訳ないのですがご自身で調べてみて下さい。(最近のものならデュアルSIM対応のパターンが多いですが)
確認の際には、それは「eSIM+eSIM」にも対応しているか(内蔵されたeSIMは2回線同時利用できるか)という所にも気を付けましょう。もし、対応していなければ「pSIM+eSIM」でデュアルSIMにする必要があるので、万が一に2回線分両方ともeSIMで手に入れてしまうとデュアルSIMできなくなってしまいますので…
デュアルSIM不可 | 「pSIM+eSIM」のみできる | 「pSIM+eSIM」「eSIM+eSIM」どちらも可 |
iPhone X 以前 | iPhone XS iPhone XR iPhone 11シリーズ iPhone SE(第2世代) iPhone 12シリーズ | iPhone 13シリーズ iPhone SE(第3世代) iPhone 14シリーズ iPhone 15シリーズ |
現在、私が使っているスマホはiPhoneSE(第3世代)であり、使用中の楽天モバイルはpSIMによる利用のため、優待でもらう回線のSIMがeSIMであれば「pSIM(もともとの回線)+eSIM(優待回線)」の組み合わせでデュアルSIMが可能ということになります。
(ちなみに)
優待でもらえるSIMカードはeSIMとのことです。
もし、pSIMに変更したい場合は株主優待専用サイトより申し込み後、2024年3月29日までにpSIM希望であることを株主優待専用ダイヤルに電話する必要があるようです。
![](https://hiketsu-blog.com/wp-content/uploads/2024/03/IMG_2603.jpeg)
もし、自身のスマホが「pSIM+eSIM」のデュアルSIMにしか対応しておらず、現在使用中のSIMがeSIMならば、連絡してpSIMをもらわないとデュアルSIMは実現できません。
ちゃんと電話には気づくのか
また、デュアルSIMを使うにあたり疑問に思うのが、「優待の方の回線でモバイル通信をしていたら、もともとの回線の方は一旦停止してそちらへの着信などは気づかないのではないか?」といったことです。
それに対しての答えとしては「DSDVのデュアルSIMならば、別回線が通信中でも着信可能であり、現在はほとんどのデュアルSIMがDSDVのため、まず問題ない」となります。
このDSDVというのはデュアルSIMの種類のことであり、これまで「DSSS→DSDS→DSDV→DSDA」とアップデートされてきました。
以下の表が各種の違いとなります。
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※1 「待ち受け」とは着信が行える状態のことです。ここでの同時待ち受けとは、SIM の切り替えなしでどちらの電話番号でも着信できる状態を指します。
※2 通話に利用していない方の SIM での挙動です。
厳密に言えば、DSDS以降ならば別回線通信中でも着信可能ですが、DSDSだと片方の通信は3G通信である必要があり、3G通信はすでに提供終了しているキャリアも多いので現実的にはDSDV以降である必要があります。
そして、iPhoneならばXS以降、Androidならば2018年以降発売のものはほとんどDSDV方式とのことなのでよほど古いものでない限り、「優待回線でモバイル通信中でも、もともとの回線の電話番号に着信があれば反応する」ということになります。
簡単な説明で終わりましたが、デュアルSIMの種類(DSSS,DSDS,DSDV,DSDA)について詳しく知りたい場合、こちらのサイト様「DSDVとはどういうもの?特徴や活用のメリットについて解説します (mysurance.co.jp)」が分かりやすかったため、ご参照ください。
まとめ
・2023年度の楽天グループ株主優待は「楽天モバイル特別優待【音声+データ30GB/月】プラン1年間無料」でした。
・優待は後日eSIM(読み込みのためのQRコード)が届きます。pSIMが欲しい人は2024年3月29日までに連絡する必要があります。
・優待の回線は電話番号が決められているため、現在使用中の番号をそのままに楽天モバイルを1年間無料で使えるという訳にはいきません。
・現在の電話番号をそのままに、優待の回線も有効活用したい場合はデュアルSIMにするのが良いと思います。
・pSIMで楽天モバイルを利用中の私は、優待でeSIMをもらい、「pSIM+eSIM」のデュアルSIMにて、pSIMは電話専用、eSIMはモバイル通信専用として利用して、1年間通信費を1,000円/月節約していきます。
ちなみにもっと言えば、現在の回線をさらに最低基本料金が安い所(モバイル通信はほぼ使わないわけなので、あとはどれくらい通話するかだけ)にMNPして、優待回線とデュアルSIMにて使用するのが最も通信費の節約に繋がります(電話番号もキープされ料金も安くなる)。私はそこまでするのは面倒なのと、楽天モバイルも十分基本料金は安い方なので必要ありませんが、そういった手段もあります。
そもそも、現在の電話番号が変わっても良いという人やスマホ2台持ちしたい人にとってはデュアルSIMを使う必要はあまりないかもしれません。また、デュアルSIMにするとスマホのバッテリー消費も若干早くなるというようなデメリットもあるとのことですので、それぞれの状況に合う有効活用を行ってください。
今回は、まだ実際に優待SIMが届いて試している訳ではないので、万が一内容に誤りがあれば申し訳ございません。SIMが届いて実際に楽天モバイル×楽天モバイルのデュアルSIMを試してみたら、また感想等を記事にしたいと思います。(たぶん…)
2024/4/27 実際に届いて使ってみての記事を更新しました!
ここまでご覧いただきありがとうございました!
コメント
非常にわかりやすい記事で、
色々参考にさせていただきたく思います。
ちなみに、私事ですが楽天の株主優待が届きました!
私は「eSIM+eSIM」の両者楽天モバイルのデュアルSIMで活用しようと考えております。設定方法や使い勝手に関しても記事にいただけると幸いです。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。
コメントありがとうございます!
お役に立てたのであれば嬉しいです!
設定方法・使ってみての所感の記事(https://hiketsu-blog.com/1365/)も先ほど投稿しましたので、ぜひご覧いただけたらと思います。
こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします!
私も同じことを考えてます。
(iPhone seの第3世代を使ってて、キャリアはワイモバイルです。)
今日、優待SIMが届いて早速設定しようと思ったのですが、QRを読み込んだとこで「このコードはもう有効ではない」と表示され、うまくいきませんでした。。
ワイモバイルと楽天モバイルの組み合わせなら、通信障害に悩まされることも少なそうで良いですね!
QRコードが有効でないのは不思議な現象です、、、
お問い合わせ窓口に聞いてみるしかないかもしれませんね、、、
お役に立てず申し訳ございません、、、
わかりやすく解説いただき、ありがとうございました。
おかげさまで、デュアル回線の設定ができました。感謝致します。
お役に立てたようで良かったです!