※2024/6/3変更
6/4~より、楽天キャッシュにおけるポイント還元ルール一部変更になったため内容反映・訂正
(詳しい変更内容はコチラ)
2024/11/9変更
楽天ペイアプリの支払履歴画面が若干レイアウト変更したため、解説画像を更新
現在、多くの方がキャッシュレス決済を利用していると思います。そして、楽天経済圏を基盤にしている人は楽天カードによるクレジット払い、楽天キャッシュ、楽天ペイ、楽天ポイントといった様々な楽天決済サービスを使用していることも少なくありません。最近では、流行りのつみたてNISAを楽天証券で行うために楽天カードと楽天キャッシュを併用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、多くの決済サービスを利用するとその分それぞれの使用状況・履歴を確認することは複雑になります。一つの画面で全体を確認できれば良いのですが、サービス内容が異なるため、確認方法は基本的に個別になってしまい、より一層わかりづらくなります。私も、少しでもポイント還元率を上げるために楽天カードで楽天キャッシュにチャージをして、それを楽天ペイで利用するといったことを行っていたため、自身の支払い状況を把握しきれていませんでした。
そこで、今回は楽天の各種支払い方法における履歴の確認方法を解説していきます。
それぞれの違い
まずは、楽天カード(クレジット)払い・楽天キャッシュ・楽天ペイ・楽天ポイントそれぞれがどういったものかを説明します。
※記載のポイント還元率は2024年6月時点のものとなります。(6/4~の変更分を反映)
また、還元率は決済先によって変動することがあり、記載のものはあくまで基本的な還元率となります。(変動例:楽天ペイを通しての楽天カード決済は本来1%還元だが、決済先がSuicaへのチャージの場合は0.5%還元になるといったパターン)
楽天カード(クレジット)払いとは
これは皆さんが一番イメージしやすいクレジット払いのことです。楽天の発行するクレジットカード「楽天カード」を利用して、カードと紐づけた銀行口座から後払い(1か月間の支払い料金を来月の27日あたりに引き落とし)をする決済方法です。
スマホにクレジットカードを登録して決済する「クイックペイ」も引き落としはクレジットになるのでクレジット払いです。
また、楽天カードで支払うことで、通常100円の利用につき楽天ポイント1ポイントもらえます。
※楽天ポイントの還元率は複雑で、決済先によっては増減はありますが、通常の買い物(スーパー・コンビニなど)は基本的に100円=1ポイントとざっくり認識で良いと思います
楽天キャッシュとは
楽天キャッシュとは楽天が提供するオンライン電子マネーのことです。楽天の提供するオンラインサービス(楽天市場、楽天トラベル)での決済に使うことができます。そして、最も多い使われ方としては楽天ペイでの支払元として使われることが多いです。次段落でも説明しますが楽天ペイ自体はあくまで決済を仲介するアプリですので、楽天ペイで支払うというよりは楽天ペイを通して楽天キャッシュで支払うという表現が分かりやすいと思います。
楽天ペイとは
楽天ペイは皆さんご存じPayPayなどと同じようなスマホ決済サービスです。楽天ペイは、イメージとしては各種引き落とし先(クレジットや銀行口座)とお店との仲介を担うサービスといった感じになります。引き落とし先としては主に4つあり「銀行口座」「クレジットカード」「楽天キャッシュ」「楽天ポイント」が選択できます。
そして、楽天ペイの優れている点としてポイント還元があります。単純に楽天カードのクレジット決済をすれば100円に対し1ポイント(1.0%)しか付かないのに対し、楽天カード→楽天キャッシュ→楽天ペイという手順を踏むだけでポイント還元が1.5%となります。(楽天カードから楽天キャッシュにチャージで0.5%、楽天キャッシュを利用した楽天ペイ決済で1.0%)
※2024/6/4からは楽天キャッシュを利用して楽天ペイ決済をするだけでポイント還元が1.5%となります。代わりに楽天カードによる楽天キャッシュチャージへのポイント還元はなくなりました。しかし、現実的には楽天キャッシュへのチャージは楽天カードで行うのが一番楽なため結局、楽天カード→楽天キャッシュ→楽天ペイと流れ自体は変わっていません。(ポイント還元率も1.5%と一緒)
そのため、私もこのようにサービスをまたいだ決済方法を駆使しているのですが、その分使用状況が複雑になり今回それを記事にまとめるといったことになった次第です。
楽天ポイントとは
楽天ポイントは楽天のサービスやコンビニ(ファミマ)等の提携店舗を利用した際に貯めることができ、それを1ポイント=1円として多くのサービス・店舗で利用できるものです。
上述した楽天カードや楽天キャッシュ、楽天ペイを使用していると自然と貯まっていくものなのでなんとなく使用している方も多いと思います。
履歴確認方法
では、本題の各種決済による利用履歴の確認方法を解説します。
楽天カード
まずは、楽天カードの支払い履歴=クレジット利用履歴の確認方法からです。クレジットの利用明細を見ることで履歴が分かります。
その利用明細を見る方法は「アプリ上」と「Web上」の2つがありますので、サクッと確認したい人はアプリ上で、パソコンなど色々な端末で確認したい人はWeb上で、といったように好きな方法を選択してください。
利用明細に記載されるものは
・店舗やネットショップへのクレジット払い分
・クレジットで楽天キャッシュへチャージした分
・クレジットを引き落とし先とした楽天ペイ支払い分
等になります。
アプリでの確認方法
クレジットの利用明細を確認するためには「楽天カード」というアプリを使用すれば良いです。
楽天カードアプリを開くと下のメニューバーの「ご利用明細」を選択します。すると以下の画像のようにクレジットの支払い履歴が確認できます。
利用明細には、「支払先」「利用日」「支払金額」が表示されます。
※利用日は、店舗の売上処理方法や処理日の関係により、実際の利用日とずれることは珍しくありません。
先ほども説明しましたが、明細には以下のような利用履歴が残ります。
・楽天キャッシュに楽天カードでチャージした分
・タイムズカーに楽天カードでクレジット払いした分
・業務スーパーでクイックペイ(楽天カードを登録)にて支払いした分
・楽天ペイを通して楽天カードでスイカにチャージした分
Webでの確認方法
パソコンやタブレットからWeb上でクレジット利用明細を確認することもできます。
そのためには、「楽天e-NAVI」というサービスを利用します。楽天カードを持っている人の多くは登録済みだとは思いますが、まだ登録していない場合はまずは楽天カードとそれに紐づく楽天IDでe-NAVIに登録をしてください。
では、実際の確認方法としては、
①楽天e-NAVIにアクセスして、ログイン。
②メニューバーにある「お支払い(ご利用明細)」を選択し、その中にある「ご利用明細」を選択。
③各月の利用明細が表示されるので、好きな月を確認。
楽天キャッシュ
次に楽天キャッシュの支払い履歴の確認方法です。
正直、楽天キャッシュの履歴確認が一番ややこしい(見つけづらい)です。なぜなら、楽天キャッシュの支払い履歴のみを見れるサービスが無いからです。現状では楽天PointClubというサービスを使ってキャッシュの履歴を確認できるのですが、これは名前の通り、本来は楽天ポイントを管理するものであり、ここにキャッシュの履歴も合わせて載っている(分別はつくようになっています)という仕様になっています。つまりここでは、楽天キャッシュ≒楽天ポイントというような扱いになっております。
一応、楽天ペイアプリで「楽天キャッシュご利用履歴」というものを確認できるのですが、ここには楽天カード・楽天銀行・セブン銀行ATMからの「チャージ」「送付」「受取」といった履歴のみが記載されるため、具体的な支払い履歴は見ることができません。
ここまでの話をまとめると、楽天キャッシュの使用履歴を見るには、「楽天PointClub」(アプリもWebサービスも存在)の「ポイント実績」という欄を見れば良いです。そこには、楽天キャッシュと楽天ポイントの獲得・支払い履歴がまとめて載っているためその中から、自身の見たい楽天キャッシュの支払い履歴を選択するといった形になります。まさか、楽天キャッシュの履歴はポイント実績からしか見れないとは思わず私も確認に手こずりました、、、
アプリでの確認方法
まず、楽天PointClubアプリをインストールします。
次に、楽天PointClubを自身の楽天IDと紐づけて(ログインして)、トップ画面の左上のメニューバーを選択してメニューを開きます。その中から「ポイント実績」を開くと、楽天キャッシュと楽天ポイントのチャージ・獲得・支払い履歴を各月ごとに見ることができます。
ただ、この表示のままでは楽天キャッシュで支払った分も「○○ポイント利用」といった形で見えてしまうため、楽天ポイントで支払ったように感じます。例えば下の写真3枚目では、セブンイレブンで257円の買い物を(楽天ペイを通して)楽天キャッシュで支払いましたが、「257ポイント利用」と表示されており楽天ポイントで支払ったように見えてしまいます。しかし各明細を開いて見ると、4枚目のように内訳が表示され、257円分全て楽天キャッシュで支払ったのだと確認することができます。
正直、各明細の詳細を開かないとキャッシュ利用かポイント利用か分からないのは少し不便に感じてしまいます。そこで、次項で解説する「Webでの確認」を利用すれば、同じサービスながら、キャッシュとポイントの内訳を一目で見れるよう表示されます。
Webでの確認方法
楽天PointClubにはWebからログインすることもでき、パソコンやタブレットなど好きな端末から楽天キャッシュの利用履歴を確認することができます。
手順としては、楽天PointClubにログインして、トップメニューの内の「ポイント実績」をクリックすれば良いだけです。Web上でもアプリの時と同様に、楽天キャッシュと楽天ポイントのチャージ・獲得・支払い履歴を確認できますが、アプリと違って各明細でキャッシュとポイントのどちらが使われているかを一目で見ることができます(下の写真2枚目の赤丸部分のように)。
楽天ペイ
楽天ペイの支払い履歴を確認するには、楽天ペイアプリを通して「楽天ペイお支払い履歴」を見るしかありません。Webで確認をすることはできません。そもそも、楽天ペイはスマホアプリでのQRコード決済のため、そのアプリでしか確認できないというのは当然のことではあります。
利用履歴に記載されるのは、楽天ペイを通して行われた支払い全てです。支払いの流れの図にあるように楽天ペイの引き落とし先は様々ですが、その引き落とし先が楽天カードでも楽天キャッシュでも何であろうと、楽天ペイを使用した支払いであれば利用履歴には記載されます。そのため、後ほど詳しく解説しますが、一つの支払いが「引き落とし先の支払い履歴」と「楽天ペイの利用履歴」の2つに記載されることがあり、2回支払ったと勘違いしないようにしましょう。(楽天ペイの引き落とし先を楽天カードにした場合、100円支払うと楽天ペイの利用履歴に100円、楽天カードの利用明細に100円と言った形で記載)
アプリでの確認方法
まず楽天ペイアプリを起動します。そして、トップ画面左上のメニューを開いて、「楽天ペイお支払い履歴」を選択します。すると楽天ペイの支払い履歴の一覧が各月ごとに表示され、見たい履歴を確認できます。
また、各明細をタッチすると、下写真4枚目のように詳細が表示され、どの引き落とし先(楽天銀行・クレジット・楽天ペイ・楽天ポイント)で楽天ペイ支払いをしたかも確認できます。写真ではセブンイレブンの買い物に(楽天ペイを通して)楽天キャッシュで支払ったことが分かります。もし、クレジットカードを引き落とし先に設定していた場合は「カード」と表示されます。
※ちなみに4枚目写真の獲得ポイントを見て、「楽天キャッシュを使って楽天ペイ支払いしているから1.5%還元の25ポイントじゃないの?」と思ったかもしれませんが、楽天キャッシュ使用分の0.5%は翌月10日頃にまとめて入るためここでは1.0%分のみが表示されています。
楽天ポイント
楽天ポイントの利用履歴を確認する方法としては、楽天キャッシュの時と同様に「楽天PointClub」のポイント実績を見れば良いです。これは、サービスの名前が「Point」と言っているくらいなので分かりやすいと思います。
確認方法は楽天キャッシュの時と全く同じなので、以降はほぼ同じ説明になるため、楽天キャッシュの支払い履歴を確認できる方はスキップして大丈夫です。
ちなみに、楽天ポイントを利用する方法としては、「単純に楽天ポイントを支払いに使う(ミスドなどのお店や楽天市場)」「楽天ペイを通して支払いに使う」といったパターンが多いと思いますが、どのような利用方法であれ、ポイントを支払えば当然この「楽天PointClub」には記載されます。
今回の説明では、ミスドで(楽天ペイを通さず)楽天ポイントを利用して支払ったという場合の確認とします。
アプリでの確認方法
まず、楽天PointClubアプリをインストールします。
次に、楽天PointClubを自身の楽天IDと紐づけて(ログインして)、トップ画面の左上のメニューバーを選択してメニューを開きます。その中から「ポイント実績」を開くと、楽天ポイントの獲得・支払い履歴を各月ごとに見ることができます。
ただ、楽天PointClubには楽天キャッシュのチャージ・支払い履歴も合わせて表示されてしまいます。そのため、楽天キャッシュで支払った分も「○○ポイント利用」といった形で見え、「この支払はポイントか?楽天キャッシュか?」と分からなくなります。例えば下の写真3枚目では、ダイソーで110円の買い物を(楽天ペイを通して)楽天キャッシュで支払いましたが、「110ポイント利用」と表示されており、154円を楽天ポイントで支払ったミスドの買い物の時と同じように見えてしまいます。しかし、明細を開くことで4枚目のように詳細が表示され、ミスドでの支払いは楽天ポイントを利用したということがちゃんと分かります。このように楽天ポイントと楽天キャッシュが混在して表示されるため、各明細をタップして開く必要があります。
正直、各明細の詳細を開かないと本当にポイント利用なのか分からないのは少し不便に感じてしまいます。そこで、次項で解説する「Webでの確認」を利用すれば、同じサービスながら、この支払はキャッシュなのかポイントなのかが一目で分かるよう表示されます。
Webでの確認方法
楽天PointClubにはWebからログインすることもでき、パソコンやタブレットなど好きな端末から楽天ポイントの利用履歴を確認することができます。
手順としては、楽天PointClubにログインして、トップメニューの内の「ポイント実績」をクリックすれば良いだけです。Web上でもアプリの時と同様に、楽天ポイントと楽天キャッシュのチャージ・獲得・支払い履歴を確認できますが、アプリと違って各明細でポイントとキャッシュのどちらが使われているかを一目で見ることができます(下の写真2枚目のようにキャッシュ利用の際は青い■で表示され、それが無い場合はポイント支払のみとなる)。
注意点(2重・3重支払いに見える)
それぞれの楽天サービスの支払いを確認する時に気を付ける点として、「複数決済をまたいだ支払いだと、2重3重に支払っているように見えてしまう」という所です。どういう事かというと、それぞれの支払い確認画面に記載される支払い履歴は、そこから実際にお店に支払った分だけではなく、次の決済サービスに引き継いだ(チャージ・送金した)分も記載されるため、1つの支払いに対しても明細上は複数の支払いの履歴が確認できる場合があるということです。
例えば、楽天カードで楽天キャッシュにチャージをして、その分を楽天ペイを通して決済に利用すると、支払い自体は1つですが、3つの決済をバトン形式で利用しているため、楽天カード・楽天キャッシュ・楽天ペイに履歴が残るといった形になります。ただし、ぱっと見で重複して支払っているように感じるだけで、注意して確認すれば勘違いすることはありません。
では実際の具体的を見てみます。今回は、ステーキガストで4,078円の食事代を楽天キャッシュを使って楽天ペイで支払おうとした場合になります。
決済の流れとしては
①楽天キャッシュの残高がなかったため、楽天カードで楽天キャッシュに4,078円分チャージ。
②レジで4,078円分楽天ペイ支払い。その際の支払元は楽天キャッシュを選択。
この時の決済履歴としては
【楽天カード】
楽天キャッシュへのチャージ代として4,078円の利用履歴
【楽天キャッシュ】
ステーキガストへの支払いとして楽天キャッシュ4,078円を利用(楽天ペイにて)
【楽天ペイ】
ステーキガストへの支払いとして楽天ペイにて4,078円を利用(引き落とし先は楽天キャッシュ)
といった形でそれぞれ記載があります。
このように、1回の買い物でも、まるで3回支払ったような印象を受けてしまうかもしれません。特に楽天ペイはあくまで決済の仲介をする(今回で言うと楽天キャッシュとステーキガストをつなげる)ためのものであり、楽天ペイ自体で支払っているという訳ではありません。しかし、利用履歴としては楽天ペイは利用されているため当然記載されます。ここが重複払いと勘違いしやすいポイントかもしれません。
上記のように複数決済を併用して利用することで、ポイント還元などを高める(今回だと、楽天カードによる楽天キャッシュチャージ0.5%+楽天ペイを通した楽天キャッシュ支払い1.0%=1.5%還元)ことはできますが、利用履歴が重なって見えることがあります。しかし、実際はそのような重複支払いにはなりませんので安心して、そして気になるようでしたら履歴を細かくチェックしましょう。
※2024/6/4からは、楽天ペイを通した楽天キャッシュ支払いをするだけで1.5%還元となります。代わりに楽天カードによる楽天キャッシュチャージへのポイント還元はなくなりました。
まとめ
以上が楽天カード・楽天キャッシュ・楽天ペイ・楽天ポイントといった各種支払い方法の、履歴確認の手順となります。楽天のサービスは上手に組み合わせることで高いポイント還元を受けることができるため、しっかり収支の管理をしていきましょう。
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